リザーバー研究会について/研究会の歴史

リザーバー(ポート)は、がんに対する動注化学療法や腹腔内化学療法などの局所化学療法を患者のQOLを損なうことなく行う器具として、1981年、本邦で初めて臨床導入されました。本研究会は、この器具を用いた治療法についての情報交換を行うことを目的に1986年に結成され、以後、種々の新しい知識や技術の発信のみならず、リザーバーを用いた治療法の評価、確立にも力を注いでまいりました。この過程において、職種や領域、専門科等に捉われることなく、臨床に立脚し、かつ、エビデンスを重視した科学的なディスカッションを行う姿勢が、本研究会の特色として確立しております。一方、時代の推移とともに、局所化学療法以外、あるいはがん以外にも活用されるなど、リザーバーの役割自体も大きく変化しました。そこで、それまでに蓄積された本研究会の良い部分を堅持し、かつ時代の変遷に対応できる研究会となるため、2010年に役員構成をはじめとする会則の改定が行なわれ、2016年8月現在、一般会員約400名、賛助会員8社にて、研究会開催、ホームページでの情報発信などの活動を行っております。

なお,リザーバー研究会編として「リザーバーを用いた治療─手技と実際─(蟹書房)」を1990年に出版しましたが、その後、コンセンサス・ミーティングを行い内容を検討した結果をもとに改訂した「リザーバー療法(南江堂)」を、2003年に出版しました。