第35回リザーバー研究会 当番世話人:浜田弘巳
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 このたび第35回リザーバー研究会を担当させていただく事になりました。
 北海道での開催はセミナーを含めて5回目で、第30回研究会を担当した旭川医大、紀野先生以来4年ぶりの開催となります。当院に関していえば第17回研究会を辻 寧重当院元院長が室蘭で開催して以来13年ぶりとなります。会場に関してはいろいろ考えましたが、これまでの道内開催は旭川2回、富良野、室蘭であったことと、より多くの方々、特に北海道内の方々に参加していただきたく札幌で開催させていただくこととしました。会場が札幌の中心部ですすきのまでも頑張れば歩いていける範囲内で格安で借りることができたこともその理由の一つです(近年、学会・研究会の財政上の理由もありますが)。
 ここ数年、リザーバーの普及はめざましいものがあります。ただその多くはこれまで本研究会が切磋琢磨し、方法論、技術論を確立してきた動注療法によってではなく大腸癌を中心とした全身化学療法の普及によってではあります。そういう流れの中、これまで本研究会に全く縁のなかった多くの施設でリザーバーを用いた治療が行われてきており、我われの全く想像もしなかった管理使われ方がなされている実態を目の当たりにするようになりました。 
 俳人、松尾芭蕉の言葉に『不易流行』という言葉があります。浅学な私はこの言葉を昨年、コンサドーレ札幌を引退した曽田雄志さんのブログのタイトルで知りました
 つまり「不変の真理を知らなければ基礎が確立せず、変化を知らなければ新たな進展がない」、しかも「その本は一つなり」即ち、「両者の根本は一つ」であるという。「不易」は変わらないこと、即ち「不変の真理」は世の中が変化し状況が変わっても絶対に変わらないもの、変えてはいけないものということであり、逆に「流行」は変わるもの。社会や状況の変化に従ってどんどん変わっていくもの、あるいは変えていかなければならないもののこと、とされます。 
 『不易流行』という概念は本来俳諧に対する概念ですが、医学の世界にも通用する概念であると思います。そして現在、重大な転換期にあるリザーバーを用いた癌化学療法のおかれた状況にも共通する概念であると思います。
 今回の研究会を開催させていただくに当たり、リザーバーを用いた化学療法の基本として『不易』と『流行』を考えてプログラムを企画したいと考えています。
 本会の開催まではまだしばらく時間があります。演題募集は5?6月頃に開始と考えています。症例報告はもちろん看護師、放射線技師などコメディカルの方々からの演題も多数お待ちしています。
 10月初旬の札幌は気候的に一番過ごしやすい時期で、ちょっと足を伸ばせば綺麗な紅葉が見られます。また北海道の海の幸、山の幸、そして歓楽街すすきのが皆さんをお待ちしています。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。

第35回リザーバー研究会 当番世話人
浜田 弘巳
(日鋼記念病院 副院長 外科、小児外科) 


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